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理事長挨拶

理事長挨拶

初めに
 当工業会は、2011年に一般社団法人に移行した後、法人法の定めに従って運営して参りましたが、2019年以降の5年間に一度も登記を行わなかったことにより、昨年の12月13日をもって、法務局から「みなし解散法人」として取り扱われるに至りました。(不十分な事務処理によって、この事態を招いたことを深くお詫びします)
 このため、本会では今後も一般社団法人を継続するために、皆様の協力の下に種々の検討を行い、3月23日に臨時社員総会を開いて、法人継続の決議を行いました。
 なお、今回の問題を反省し、登記事務処理の煩雑さの軽減と、円滑な法人運営を推進するために、役員体制を見直し、理事の削減を行うとともに、新たに執行役員制度を導入しました。
 会員各位に協力いただいたおかげで、4月1日をもって法人の継続登記が完了し、引き続いて法人として活動することとなりましたこと、御礼申し上げます。
 
群馬大学創基150周年記念事業について
 共同教育学部の基となる小学校教員伝習所が、1873年に創立して150周年を迎え、昨年の11月25日~26日に荒牧キャンパスで記念式典並びに各種行事が盛大に執り行われました。本行事に副理事長2名とともに参加しましたので、その内容を報告します。
 祝賀会には、各学部の卒業生、現役の教員・学生が一堂に会して懇談しました。この中で創立後150年の間に教育学部関係の卒業生が3万5千人に上り、群馬県の教員の半数以上が共同教育学部の卒業生が占めていることを知りました。これは県民のほとんどが、義務教育の段階で同学部卒業の先生に教えを受けて、人格形成ができたということです。
 群馬大学が、群馬県の義務教育に大きく貢献している事実を改めて感じました。
また、講演会では、1978年に大学院工学研究科機械工学専攻を修了し、群馬大学名誉博士の多田栄介氏が、『地上に太陽を! 核融合開発の最前線で学んだこと、期待すること』の演題で講演されました。 
 多田氏は、昨年までフランスにある国際熱核融合実験炉(ITER)機構長を務め、現在はITER/QST名誉フェローとして活躍しています。 講演では、群馬大学で学んだこと、そしてそれを核融合の研究開発にどのように生かしたか、学生にはグローバルに羽ばたくことを期待すると話されました。(この内容は大学のHPに動画が載っています。)
 なお、今回の創基150周年事業を期に、今後の100年を考え、群馬大学の存続をかけて取り組んでいるのが、食健康科学オープンイノベーション施設の建設です。
 大学が、教育・研究を推進し 困難を乗り越え、更なる発展を遂げ、地域・社会に貢献していくための一大拠点の形成ですので、全学同窓会連合会として大学を支援したいと考えます。会員の皆様の協力をお願いします。

工業会の主な活動
 本会の学生支援活動では、昨年の11月28日から4週間にわたり企業研究セミナーを開催し、延べ264社の企業が同窓記念会館に集まり、学生たちに企業内容を説明し、懇談するイベントがありました。 
 就職活動が早まる中、従来の3月の説明会を前倒ししての開催で、1日平均50人を超える学生が訪れ、企業からも好評でした。
 会報では、2023年9月号の特集記事として、卒業・修了後10年から20年の社会人を招き、現役学生に対して大学での生活や学びが社会に出てどのように役立ったのか、学生時代にやっておくべきことなどを話し合いました。
 大学との連携では、昨年の9月26日に理工学部の役員と話し合いを持ち、本会の活動やこれからの大学と同窓会の連携について意見交換を行い、学生情報の共有、大学との事業の連携や、共同研究の橋渡しなどについて意見交換を行いました。
 なお大学への支援活動としては、新2年生・3年次編入生に生協利用券、卒業・修了時に記念の図書カードの配布、工業会奨励賞の授与等を行い、さらに、大学からの要請で、課外活動施設のトイレ改修、課外活動用品、設備等の支援、学生の工場見学会への支援等を行いました。


新しい年度の活動
 4月7日(日)に、桐生キャンパスで「しだれ桜を観る会」を開催しました。5年ぶりの開催でしたが、
当日は、多くの市民が丸田芳郎氏(元花王会長)の寄贈された“しだれ桜”を観賞し、同窓記念会館で行われたイアーリングコーラス、管楽器演奏のミニコンサートや、お茶会・桜句会を行い楽しみました。
 学生支援では、インターシップの開始時期に先立ち、5月中旬から下旬にかけて、学部3年・修士1年の学生を中心に、企業研究セミナーを5回で計110社の企業が参加し、延べ664名の学生が各企業を訪問して交流を行うなどして、好評を博しました。
 なお、定時社員総会は、6月29日(土)にエテルナ高崎で開催予定ですが、コロナ禍のため5年ぶりに対面・オンラインのハイブリッド形式での開催です。
 また、前日の6月28日(金)には、サンコーカントリークラブで、初めての理事長杯ゴルフコンペを開催予定です。
 昨年度に設置した組織活性化委員会では、当面の課題として、全国各支部の活動を会員が共有できる取り組みとして、HP上に卒業/修了生と学生・教職員が交流できるサイトを設けることを検討しています。
 大学では、今年度も荒牧祭(学園祭)の開催に合わせて、ホームカミングデイの開催を企画していますが、本会でも各支部で色々な事業が開催できることを期待しています。

                                   2024(令和6)年6月          
                                    理事長 小松原 健夫  
                                         昭和43年 工学部応用化学科卒 
一般社団法人群馬大学工業会
〒376-8515
群馬県桐生市天神町1丁目5-1
TEL.0277-22-7000
FAX.0277-22-7020
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