理事長挨拶
初めに
本会は、昨年4月に一般社団法人の再登記を済ませましたが、6月の総会において理事体制の見直し、執行役員制度の導入を前提とした定款の改正を行い、法人法に則った運営を前提とした代議員制の検討を提案しました。
その後、代議員制の導入に向け理事を中心としたプロジェクトを組織し、竹内光男副理事長をリーダーとして、2026年度からの導入に向けた検討を行うとともに、法人法に基づいた会の運営に向けて、定款や関連規則の改正についても検討しています。 (この内容は、ホームページ上に「代議員制度の導入検討について“お知らせ”」を本年3月27日に載せました。)
なお、工業会の事務体制は、本年1月以降に人員の入替がありました。
工業会の委員会活動について
①総務委員会
代議員制の導入に向けた検討を行うとともに、定款や各種規程類の整備などを行っており、次回の総会に提案する計画です。
②組織活性化委員会
「ホームページの改編」、「工業会ビデオライブラリーの制作」及び「広報・宣伝機器の整備」を終え、試行の段階に入っています。
③会計・財務委員会
通年の予算執行のとりまとめとともに、大学支援を有効に行うために、大学との打合せを重ね下記のような支援を行いました。
・学生図書整備の支援
・部、サークル等の課外活動物品等の支援
・個室型Webブースの設置
・記念館玄関のスロープ設置
④事業委員会
イ.企業研究セミナー
昨年11月の3連続水曜日に開催しました。これは学生の就職活動の早期化に対応して従来の3月開催を早めるとともに、
学生の参加を考えて授業等に支障のない曜日に設定したものです。
企業からはOB・OGが参加するなどの効果で、学生が連日100人以上の参加となり好評でした。
ロ.日本文化を楽しむ会
昨年11月2日に、国重要文化財の彦部屋敷において、留学生や日本人学生を対象とし、茶席や染色体験などの日本文化を
楽しむ会を行い、学生には好評でした。
⑤会報編集委員会
昨年9月に、会報171号、今年3月に172号を発行しました。 171号は特集記事として「卒業生・在学生の座談会」について掲載し、好評を博しました。
また、172号では卒業生便りでアキレス株式会社の原澤純一氏(博士H14B)が、シューズの開発やAI導入の仕事について紹介しています。
大学主催の事業への参加
昨年11月6日に、桐生キャンパスの工学部会館において、2024年度外国人留学生との懇談会が開催されました。本懇談会は、日頃から留学生に対して種々の支援をいただいている桐生市や地元のロータリークラブの支援により、コロナ禍で中止となって以来、5年振りに開催されました。
現在、群馬大学には留学生は約240人在学していますが、6割以上が理工学部・大学院理工学府に在学しており、このような交流は留学生にとって大事なことと思います。
なお、大学の主催ではないのですが、留学生に対しての支援で、昨年の11月9日に桐生支部が『第2回留学生・大学生と桐生市民との料理交流会』を開催しました。留学生にも日本の文化を知ってもらう素晴らしい内容でした。 この行事も学生のために継続して行ってほしいと思います。
桐生市との連携事業について
1999年に設立された、桐生市とのプロジェクト「街の中に大学があり大学の中に街がある」がありますが、このプロジェクトから工業会が行った“しだれ桜を見る会”、“記念館の休日開館”、“料理教室”、“日本文化を楽しむ会”の各行事に資金援助をいただきました。
来年度に向けて
代議員制の導入に関しては、2025年6月に開催する社員総会で審議を予定し、この結果を踏まえて、2026年度の総会から同制度の導入を計画しています。同制度の導入は、支部の活性化にも寄与するものと期待していますので、皆さんのご理解をよろしくお願いします。
なお、 昨年4月には、本校の電気工学科(当時)を卒業した津久井幸一さんが、半導体の検査装置では世界最大手の(株)アドバンテストの社長に就任しました。同社は、12月に一橋ビジネススクールから、独自の優れた戦略で高い収益を上げた4社に贈られる「ポーター賞」を受賞された優良企業です。
このように社会で活躍する卒業生がいることは素晴らしいことですが、知らない会員が多いと思います。 今後は、講演会の実施や、ホームページ、会報等での紹介をして行ければと思います。
2025(令和7)年4月
理事長 小松原 健夫
昭和43年 工学部応用化学科卒