寒い日が続き、開花の速度が若干鈍った。しかし、当日は日差しも良く、AM10時には、金沢文庫駅前に全員が揃った。
早速駅から、約10分ほどで、称名寺赤門に至り、門前で記念撮影を行った。赤門から仁王門までの参道は、桜のトンネルで花見提灯が華やかであった。仁王門の前には、、地元のボランティアのガイドがおり、無償で、寺につき説明してくれた。
この寺は、鎌倉時代の足利幕府本家の分家に当たる、金沢北条家の菩提寺であり、金堂前の広大な池は、近年発掘されて復元されたもので、これに架かる赤い反り橋は登り下りのある「現世」、次の平坦な島は「極楽」、次いで架かる平坦な橋は、平穏な「未来」への道であると。境内は桜の花で彩られ花見客が見られた。称名寺所蔵の文化財の殆んどは、隣接の金沢文庫に寄託されており、たまたま我々が見学した時は、国宝の北条実時公など四代の像の掛け軸や数々の重文の品々が、展示されていた。貴重な歴史資料館である。昼食後、シーサイドラインをつかって野島公園へ行き、その一角にある「伊藤博文」の金沢別邸を見学した。松の茂る海辺の静かな広大な屋敷である。次いで、桜を眺めながら野島公園内を巡り、55メートルほどの頂上展望台に上り、海辺の絶景を見晴らした。このあたりは神奈川県の景勝50選「野島の夕映」、広重の「野島の夕照」の地である。見学を堪能した一行は、関内駅前の東京ガスクラブで、懇親会をもち、大いに盛り上がった。 時系列的に、スナップ写真を添付する。(文責、岡田)
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